Relay の使用を開始する

以下のセクションで、Relay プロジェクトを設定する方法と、Relay のサンプルプロジェクトを使用する方法を紹介します。まだアクセスしていない場合は、UGS の使用を開始する にアクセスして、Unity Dashboard の操作方法を確認してください。

ノート: バインディングなどの Relay サーバー を通じて行われるインタラクションは、UTPNGO などのネットワークソリューションを使用して処理されます。NGO のほうがより高度で、内部的に UTP を使用します。

Relay プロジェクトを設定する

Relay は従量課金 (PAYG、pay as you go) サービスで、無料利用枠が設定されています。毎月の無料利用枠 を超えた場合、Relay のすべての機能やその他のサービスを利用するには、支払い情報を入力する必要があります。詳細については、UGS にサインアップする を参照してください。

ノート: 続行する前に、Unity Dashboard アカウント があることを確認する必要があります。詳細については、UGS の概要に関するドキュメント を参照してください。

  1. Unity Dashboard プロジェクトを作成します

  2. Relay サービスを有効にします。

    1. Unity Dashboard から、Multiplayer (マルチプレイヤー) > Relay を選択します。
    2. Set up Relay (Relay の設定) を選択します。
    3. Unity Dashboard に埋め込まれた Relay の Setup guide (設定ガイド) に進みます。
  3. Unity エディターに Relay プロジェクトをリンクします。

    1. Unity エンジンでプロジェクトを開き、Edit (編集) > Project Settings (プロジェクト設定) に移動します。
    2. Project Settings (プロジェクト設定) ウィンドウで、Services (サービス) タブに移動します。
    3. Use an existing Unity project ID (既存の Unity プロジェクト ID を使用) を選択し、Setup guide (設定ガイド) に表示されている Dashboard プロジェクトにリンクします。
    4. プロジェクトが正常にリンクされたら、インテグレーションプロセスの次のステップに移ります。
  4. Relay パッケージをインストールします。

    1. Unity で、Window (ウィンドウ) > Package Manager (パッケージマネージャー) に移動します。
    2. Package Manager (パッケージマネージャー) で、スクロールするか "Relay" を検索して、Unity Registry 内で Relay パッケージを探します。
    3. 見つかったパッケージを選択し、Install (インストール) ボタンをクリックします。
  5. Simple Relay Sample を使用してサンプルプロジェクトの操作方法を確認します。

Simple Relay Sample

Simple Relay Sample は、Relay SDK の動作を確認するためのサンプルプロジェクトです。ボタン付きのシンプルなユーザーインターフェース (UI) が備わっており、SDK を手動でテストすることが目的のプロジェクトです。以下のステップに従ってサンプルプロジェクトを試すことができます。

ノート: Simple Relay Sample が実演するのはスタンドアロンの Relay SDK の動作のみで、サーバーへのバインディングは含まれません。スタンドアロンの Relay SDK は、Relay バックエンドサービスに対して HTTP API 呼び出しを行い、割り当てと参加コードを作成します。クライアントのネットワーク接続には影響しません。

Simple Relay Sample プロジェクトをインポートする

  1. Unity エディター (バージョン 2020.3) で Relay プロジェクトを開きます。まだ Relay プロジェクトを設定していない場合は、Relay プロジェクトを設定する を参照してください。

  2. Package Manager (パッケージマネージャー) を開き、Relay パッケージに移動します。

  3. Samples (サンプル) セクションを展開します。

  4. Import (インポート) を選択して、Simple Relay Sample プロジェクトをインポートします。

  5. Simple Relay Sample プロジェクトをインポートしたら、シーンとして開くことができます。現在のプロジェクトの Assets/Samples/Relay/1.0.1-pre.3/Simple Relay Sample の下にあります。

  6. File (ファイル) > Open Scene (シーンを開く) を選択します。

  7. Simple Relay Sample のシーンに移動します。

使い方については、Simple Relay Sample を使用する に進んでください。

Simple Relay Sample を使用する

  1. Unity エディターにサインインします。

  2. Account (アカウント) > Sign in... (サインイン...) に移動します。

  3. Sign in (サインイン) ボタンを選択すると、Unity Dashboard がブラウザーウィンドウで開きます。Relay を有効にしたプロジェクトと同じアカウントにサインインしていることを確認してください。

  4. プロジェクトを Simple Relay Sample にリンクします。

  5. Edit (編集) > Project Settings... (プロジェクト設定...) を選択します。

  6. Use an existing Unity project ID (既存の Unity プロジェクト ID を使用) を選択します。

  7. 組織とプロジェクトを選択します。

  8. Link project ID (プロジェクト ID をリンク) を選択します。

  9. 正常にリンクされると、そのプロジェクト ID が Unity プロジェクト ID の下に表示されます。

Simple Relay Sample を開始する

  1. Play (再生) ボタンを選択してサンプルを開始します。

  2. サンプル全体を確認し、各ボタンを以下の順序で選択します。

    1. Sign In (Anonymously) ((匿名で) サインイン) は、Unity の 匿名認証 を使用して Relay にサインインします。これにより、プレイヤー ID が生成されます。
    2. Get Regions (地域を取得) は、Relay サーバー を利用できるすべての 地域 の一覧を表示します。
    3. Create Relay (Relay を作成) は、Relay の 割り当て を作成し、ホスト割り当て ID を返します。
    4. Get Join Code (参加コードを取得) は 参加コード を生成し、ホストが他のプレイヤーと共有できます。
    5. Join Relay (Relay に参加) は、Relay の割り当てに参加し、プレイヤー割り当て ID を返します。