Cloud Diagnostics の使用の準備
Unity Cloud Diagnostics は、ゲーム内のエラー (クラッシュや例外) に関するデータを収集してレポートするサービスです。Cloud Diagnostics は、バグレポートや機能リクエストなど、プレイヤーのフィードバックを収集するためにも使用できます。Cloud Diagnostics は Unity エディターでプロジェクトに接続し、Unity Dashboard から管理できます。
Cloud Diagnostics からの情報は、ゲーム内の問題をより適切に診断して、より優れたゲームプレイ体験を提供するのに役立ちます。ゲーム開発のテストサイクルとアプリケーションの本番稼働時の両方で Cloud Diagnostics を使用することをお勧めします。
この記事では、以下の概要について説明します。
Unity プランと Cloud Diagnostics のレベル
Cloud Diagnostics は、Unity Personal、Pro、Plus のいずれを使用する場合でも、Unity プランに自動的にバンドルされるサービスです。Cloud Diagnostics はすべての Unity プランで提供されますが、機能の容量は Unity サブスクリプションの種類によって異なることに注意してください。各 Unity プランの Cloud Diagnostics に含まれている機能の内訳は以下のとおりです。
Unity プラン | Cloud Diagnostics のレベル |
---|---|
Unity Personal: 個人ユーザーに無料で提供され、製品と機能への基本的なアクセス権が含まれる Unity ライセンス。Unity Personal には、Cloud Diagnostics へのアクセス権が含まれています。 | Cloud Diagnostics:
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Unity Pro: 小規模スタジオに Unity Personal プランよりも多くの機能とリソースを提供する Unity ライセンス。Unity Pro には、Advanced Cloud Diagnostics へのアクセス権が含まれています。 | Advanced Cloud Diagnostics:
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Unity Plus: プロの開発者にゲームの作成と運用のための完全なソリューションを提供する Unity ライセンス。Unity Plus には、Advanced Cloud Diagnostics へのアクセス権が含まれています。 |
サブスクリプションの選択または Unity プランの変更を行うには、Unity ストア にアクセスしてください。
基本的な設定要件
Cloud Diagnostics は Unity プランに自動的にバンドルされていますが、プロジェクトで Cloud Diagnostics を設定する前に必要な基本要件がいくつかあります。
Cloud Diagnostics サービスとのインテグレーションには以下が必要です。
- Unity にアクセスするための Unity プラン。
- エディターまたはダッシュボードにログインしてプロジェクトを管理するための Unity ID と 組織。
- 接続されたサービスにデータとコンテンツを提供するための、Unity エディター内の プロジェクト。
- エディター内でプロジェクトを ダッシュボード のサービスに接続するための プロジェクト ID。
- サポートされている OS プラットフォーム。Cloud Diagnostics は現在、iOS、Android、macOS、Windows Desktop をサポートしています。
主要な概念の説明
Unity プラン: Unity で使用する基本的なサブスクリプションの種類で、Unity Personal、Pro、Plus、Enterprise のいずれかです。Unity サブスクリプションによって、Unity エディターおよび Unity Dashboard の一部のサービスの使用範囲と機能へのアクセス権が決まります。
Unity ID と 組織: Unity ID は Unity Dashboard にログインするために使用されます。組織は、ダッシュボード上でゲーム開発プロジェクト、チーム、サービスを管理するためのプロファイルです。
プロジェクト: Unity エディターで作成されたゲーム。
プロジェクト ID: Unity プロジェクトの一意の識別子。これを使用して、そのプロジェクトで Unity Dashboard 上の Unity サービスを利用可能にします。
Unity エディターはプロジェクトを作成する場所、Unity Dashboard はプロジェクト、組織、およびプロジェクトに関連付けられているサービスを管理する場所と考えるとわかりやすいでしょう。
Cloud Diagnostics の基本設定
Cloud Diagnostics を設定するには、上のセクションで説明した基本要件を満たしていることを確認してください。プロジェクトにサービスをリンクするプロジェクト ID がないと、Cloud Diagnostics をアクティベートできないことに注意してください。
クラッシュと例外のレポート を設定するには、Unity エディターでプロジェクトに移動し、Window (ウィンドウ) > General (全般) > Services (サービス) > Cloud Diagnostics に移動します。Cloud Diagnostics モーダルから、Crashes and Exceptions (クラッシュと例外) のトグルをオンにします。クラッシュと例外のレポートの管理と、デバッグシンボルのアップロードは、Unity Dashboard > Cloud Diagnostics ページから行えます。クラッシュと例外のレポートの設定の詳細については、クラッシュと例外のレポートの設定 を参照してください。
User Reporting をセットアップするには、User Reporting SDK をダウンロードし、Unity エディターでこの SDK をプロジェクトに統合する必要があります。統合後は、Unity Dashboard > Cloud Diagnostics ページからユーザーレポートの情報を管理できます。User Reporting のセットアップの詳細については、User Reporting のセットアップ を参照してください。