シンボルファイルのアップロード

ネイティブクラッシュレポートに欠落しているシンボルがある場合があります。プロジェクトに欠落しているシンボルがある場合は、アプリケーションシンボルファイルをプロジェクトに手動で追加できます。これは、問題をより適切に診断して修正するのに役立ちます。

クラッシュと例外のレポートに欠落しているシンボルがある場合は、Cloud Diagnostics ダッシュボードからアプリケーションシンボルファイルを追加します。

シンボルをアップロードするには、以下を行います。

  1. Unity Dashboard を開きます。
  2. Cloud Diagnostics が有効になっているプロジェクトを選択します。
  3. 左のナビゲーションから、Cloud Diagnostics > Debugging Symbols (デバッグシンボル) を選択します。
  4. Debugging Symbols (デバッグシンボル) ページから、Upload symbols (シンボルをアップロード) を選択し、コンピューターからファイルを選択します。

新しいシンボルをアップロードする際は、アップロードしてから利用可能になるまでに少し間があります。5 分以上待ってから新しいクラッシュを送信してください。処理が完了すると、新しいレポートが適切なシンボル化を使用して生成されるはずです。

欠落している iOS/OSX アプリケーションシンボルの検出とアップロード

Xcode を使用してアプリケーションをビルドすると、iOS/OSX は以下のような名前の dSYM フォルダーにシンボルを配置します。

~/Library/Developer/Xcode/DerivedData/<build id>;/Build/Products/<build type>/appname.dSYM

dSYM ファイルは、アプリケーションの DWARF (属性付きレコード形式でのデバッグ) デバッグ情報を含む ELF ファイルです。DWARF は、ソースレベルのデバッグをサポートするデバッグファイル形式です。

dSYM に正しい UUID が含まれていることを確認するには、dwarfdump コマンドを実行し、appname をアプリケーションの dSYM の名前で置き換えます。

dwarfdump -u appname.dSYM/Contents/Resources/DWARF/appname

以下に、dwarfdump からの出力サンプルを示します。

UUID: 5EEDCCD2-38E7-3E52-81EC-B90C7BCD6D91 (armv7) appname.dSYM/Contents/Resources/DWARF/appname

UUID: 583173FD-6697-3E3C-90DC-EA9147563A5B (arm64) appname.dSYM/Contents/Resources/DWARF/appname

**ノート: **dwarfdump は、人が読める形式で DWARF 情報を出力するアプリケーションです。dwarfdump の出力では、UUID が大文字とダッシュでレポートされます。多くの場合、UUID はダッシュなしですべて小文字で表示されます。どちらの形式でも UUID を表すことができます。例えば、5EEDCCD2-38E7-3E52-81EC-B90C7BCD6D915eedccd238e73e5281ecb90c7bcd6d91 は同じ UUID を表します。

正しい dSYM フォルダーを見つけたら、フォルダー全体を圧縮し、Unity Dashboard の Debugging Symbols (デバッグシンボル) タブを使用して Cloud Diagnostics サービスにアップロードします。

iOS、Bitcode、App Store

Bitcode が有効な iOS アプリをビルドして App Store に提出すると、Apple はビルドのポストプロセスを実行し、新しいバイナリを作成します。新しいバイナリには、新しい UUID と、対応する新しい dSYM があります。この場合、iTunes Connect から dSYM をダウンロードする必要があります。これは、iTunes Connect の My Apps > Activity > All Builds > (ビルドを選択) から入手できます。

アプリケーションを App Store にアップロードする際に、Include bitcode for iOS contentUpload your app’s symbols to receive symbolicated reports from Apple をオンにすると、App Store が正しいシンボルを使用して新しい dSYM を生成できるようになります。

新しい dSYM をダウンロードしたら、dwarfdump を使用して UUID が正しいことを確認します。ファイルを圧縮し、Debugging Symbols (デバッグシンボル) タブから Cloud Diagnostics サービスにアップロードします。

シンボル化の詳細については、Apple Developer ウェブサイトの クラッシュレポートのシンボル化 に関する記事を参照してください。

**ノート: **新しい dSYM lD をアップロードするときに、レポートは再シンボル化されません。新しいシンボルを使用するレポートを生成するには、新しいクラッシュを送信する必要があります。