サーバーの設定 (バージョン 1.x)

サーバーの設定は、Unity Licensing Server を設定 するためのエンドツーエンドのプロセスの一部です。

このページはライセンスサーバーのバージョン 1.x に適用されます。2.0 以降のバージョンを設定する場合は、サーバーの設定 (バージョン 2.0 以降) を参照してください。

設定の概要

ライセンスサーバーを設定するには、2 つの手順に従います。

  • 最初の手順では、ライセンスサーバー上で setup コマンドを実行します。setup コマンドによって 3 つのファイルが作成されます。

    • ライセンスサーバー設定ファイル (licensing-server-config.json) は、指定するライセンスサーバー設定パラメーターを保存します。サーバーを再設定する場合、setup コマンドはこのファイルを読み込み、保存されている設定パラメーターをデフォルト値としてロードします。
    • サービス設定ファイル (services-config.json) は、サーバーを設定または再設定した後、すべてのクライアントコンピューターに展開します。
    • サーバー登録リクエストファイル (server-registration-request.xml) には、サーバーからのマシンバインディング情報が含まれています。このファイルを 2 番目の手順でアップロードし、サーバーを登録します。
  • 2 番目の手順では、Unity ID ポータル でサーバーの登録とシートの管理を行います。setup コマンドで生成された XML ファイルをアップロードしてサーバーを登録します。以下の情報が含まれています。

    要素説明
    "FirstPhysicalAddress"サーバーの MAC アドレス
    "Platform"サーバーの OS
    "ProcessorCount"サーバーのプロセッサーコアの数
    "MachineName"サーバーの名前

始める前に

必ず以下を準備してください。

  • サーバー設定ファイルをダウンロード します。

  • ライセンシングサーバーが使用するプロトコル (HTTP または HTTPS) を決めます。

  • HTTPS プロトコルを使用する場合は、Personal Information Exchange 形式 (.pfx) のサーバー証明書があることを確認します。

    Unity doe Unity はこの証明書を提供しません。この証明書を管理し、ユーザーのコンピューターで受け入れ可能にするのは、ITチームの責任です。

  • Unity.Licensing.Client がライセンスを取得できるよう、ネットワークインターフェースのファイアウォールを設定します。

  • クライアント接続を許可するポートを決定します。選択したポートが別のアプリケーションによってすでに使用されていないことを確認します。setup コマンドを実行して空いていないポートを選択した場合、設定を最初からやり直して、別のポートを選択する必要があります。

  • 許可リストに IP アドレスを使用することで、管理 API へのアクセスを制御できます。setup コマンドを実行する前に、管理 API へのアクセスを必要とするすべてのユーザーの IP アドレスを収集してください。

setup コマンドの実行

以下のステップに従って、コマンドラインで対話型の設定を開始します。

  1. Linux ターミナルまたは Windows PowerShell で、OS に応じたコマンドを実行します。

    • Linux: ./Unity.Licensing.Server setup
    • Windows: .\Unity.Licensing.Server.exe setup

    ターミナルまたは PowerShell ウィンドウに以下のメッセージが表示されます。

    Welcome to Unity Licensing Server setup command line interface.
    This setup will help you configure your license server 
    and generate server registration request file.
    
    Enter the server name (e.g. LicenseServer):  [DESKTOP] TestServer
  2. サーバーの名前を入力しします。

  3. ライセンシングサーバーが使用するプロトコル (HTTP または HTTPS) を設定します。

    Do you want the licensing server to use HTTPS? [Y/n]
    Enter path to the certificate PFX file (Press Enter to skip):
    Enter the PFX password for "httpscertificate.pfx":
    • サーバー証明書がない場合は n を入力することでスキップできます。
    • サーバー証明書がある場合は y を入力してから、指示されている場所に .pfx ファイルのパスとパスワードを設定します。
  4. Unity Licensing Server がサービスを提供するネットワークインターフェースのインデックス番号を入力します。

    List of available network interfaces on this host
    - [1] en0 (8C:85:90:CA:72:DC) 192.168.0.51
    - [2] gpd0 (02:50:41:00:01:01) 10.1.4   2228
    Enter the index number of the network interface which server will operate on:

    This inte Unity Licensing Client がライセンスの取得のために通信できるよう、このインターフェースのファイアウォールを設定する必要があります。

  5. クライアントを接続するポート番号を入力します。ポートの競合を避けるため、4 桁または 5 桁の番号を指定して、既知の範囲外のポートを使用することをお勧めします。

    Enter server's listening port number (between 0 and 65535):  [80]

    If the 選択したポートがすでに別のアプリケーションによって使用され、サーバーが起動できない場合は、再び setup コマンドを最初から実行して、違うポートを選択してください。

  6. 管理者アクセス権を設定します。

  • ライセンシングサーバーでは、管理者アクセス権を admin API エンドポイントのみに限定することができます。これらのエンドポイントには、一般的な設定の問題の診断やトラブルシューティングに役立つ情報が含まれています。

  • サーバー自体の内部、およびパブリックにアクセス可能なデフォルト IP アドレスからのアクセスを許可するには y を入力します。あるいは、n を入力して、管理者 IP 許可リストを手動で加えます。

    Add default addresses to the Admin IP allowlist (127.0.0.1, ::1, 192.168.0.51)? [Y/n]
    List of current allow-listed admin IP addresses:
    - 127.0.0.1
    - ::1
    - 192.168.0.51
    Add an additional admin IP address to the allow list? [y/N] y
    Enter admin IP address (Press Enter to skip):
  • 追加の管理者 IP を定義するには、y を入力してから、管理者 IP 許可リストに追加する IP を入力します。追加する IP がない場合は n を入力します。

コンソール出力を確認し、server-registration-request.xml の場所をメモしてください。このファイルは、このページで後述する次のタスク、サーバーの登録とシートの管理 で必要になります。

サンプル出力

設定が正常に完了すると、ターミナルまたは PowerShell ウィンドウに以下のような出力が表示されます。

Generating signing key... Done

Generating server configuration ...Done
Generating services configuration ...Done
Reloading configuration... Done
Generating server registration request file... Done
Setting up file permissions... Done

- - - -
Setup Completed!
- - - -

> Server Registration Request
Please go to Unity ID portal -> Organizations -> [Organization Name] -> 
Subscriptions & Services -> [Floating Subscription] -> Configure License 
Server, upload server-registration-request.xml, and follow the 
instructions to receive a compressed license archive file.

File to upload:
/home/adminuser/server-registration-request.xml

> Services Configuration File
Generated services-config.json file must be copied to the following location
on all end user computer in order to enable floating licensing:
  - Windows: %PROGRAMDATA%\Unity\config\
  - MacOS:  /Library/Application Support/Unity/config/
  - Linux:  /usr/share/unity3d/config/

File to copy:
/home/adminuser/services-config.json

WARNING: Please make sure to backup the following directory as it contains
essential data for operating the licensing server:
  ... [Path varies by server version and operating system]

サーバーの登録とシートの管理

Unity ID ポータルへのライセンスサーバーの登録は、1 回限りの操作です。

以下の手順に従って、サーバーの登録とシートの管理を行ってください。

  1. Unity ID ポータル (id.unity.com) に移動します。

  2. Organizations (組織) を選択し、ご自身の組織を選択します。

  3. Subscriptions & Services (サブスクリプションとサービス) を選択し、フローティングライセンスサブスクリプションを選択します。

  4. Configure License Server (ライセンスサーバーの設定) を選択します。

  5. Upload server registration (サーバー登録のアップロード) を選択し、この設定によって生成された server-registration-request.xml ファイルをアップロードします。

  6. 左側のパネルの Licenses (ライセンス) を選択し、先ほど登録したサーバーを展開し、割り当てられているシート数を表示します。

  7. このライセンスにまだシートが割り当てられていない場合、またはさらにシートを追加する場合は、Manage seats (シート管理) を選択します。値を入力して、Save (保存) を選択します。

これでサーバーの初期設定が完了します。

次のステップ

ライセンスアーカイブファイルのダウンロードとインポート に進み、ライセンスサーバーの設定を続けます。