オフライン作業のためのライセンスのチェックアウト
Unity では、Licensing Server は主にオンラインシステムとして設計されています。つまり、組織のメンバーがネットワークに接続している限り、システムはライセンスのプールを管理することができます。
ただし、ネットワークやライセンスサーバーから切断された状態で Unity を使用する必要があるかもしれません。
Unity の使用中にネットワークから切断する必要がある場合、デフォルトでは、フローティングライセンスを Unity Hub 内で最大99日間一時的にチェックアウトすることができます。チェックアウト期間の終了後、標準のオンライン手続きによりフローティングライセンスを再取得できます。
チェックアウト期間はライセンスの有効期限によっても制限されます。リクエストしたチェックアウト期間の終了前にライセンス自体が失効する場合、ライセンスを最大期間チェックアウトすることはできません。
必要な要件
ライセンスチェックアウト機能には以下の要件があります。
- Unity Hub (3.8 以降)
- Unity Licensing Server (2.0 以降)
- サポートされている Unity エディター (2020.3 以降)
allowBorrow
キーの設定によるサーバーの設定。詳細については、サーバー設定 を参照してください。hubEnableWorkOffline
キーの設定によるクライアントの設定。詳細については、クライアント設定 を参照してください。
サーバー設定
ライセンスのチェックアウトや、チェックアウト期間の延長を行う前に、サーバー管理者はフローティングライセンスサーバー設定ファイルを手動で編集する必要があります。
ライセンスチェックアウト機能を有効にするには、以下の 1 回限りの設定手順に従います。
サーバー上の
licensing-server-config.json
ファイルの場所を確認します。このファイルの場所については、サーバーのパス を参照してください。設定ファイルをテキストエディターで開きます。
"allowBorrow"
キーにtrue
の値を割り当てます。キーが存在しない場合は加えます。例"allowBorrow": true
設定キーの詳細と完全な例については、サーバーの詳細設定 を参照してください。
ファイルを保存して閉じます。
ファイルを保存した後、サーバーを再起動する必要はありません。
クライアント設定
ライセンスをチェックアウトしてオフライン作業を行いたい各ユーザーは、自身のコンピューターで services-config.json
設定ファイルを更新する必要があります。
エクスプローラー (Windows) や Finder (macOS) などのファイルマネージャーアプリケーションを開きます。
以下のフォルダーに移動します。
- Windows:
%PROGRAMDATA%\Unity\config\
- macOS:
/Library/Application Support/Unity/config/
- Linux:
/usr/share/unity3d/config/
- Windows:
設定ファイルをテキストエディターで開きます。
以下の値を加えます。
"hubEnableWorkOffline": true
ファイルに他の設定がある場合は、各キーと値のペアをカンマで区切ってください。
クライアント設定の詳細と完全な例については、クライアント設定 を参照してください。
ファイルを保存して閉じます。
オフライン作業
サーバーとクライアントコンピューターの設定が完了したら、Unity Hub を使用してライセンスをチェックアウトできます。
- Unity Hub を開きます。
- Projects (プロジェクト) タブを選択します。
- Work offline を選択し、プロンプトに従います。
詳細については、Unity Hub のドキュメント を参照してください。