広告ネットワーク ID の設定

iOS 14 以降で動作するプロジェクトでユーザーターゲティングを行うには、Info.plist ファイルに広告主ネットワーク ID を実装する必要があります。検証済みのネットワーク ID の配列を含めることで、広告ソースが Apple の SKAdNetwork フレームワークを介して、自社の広告費用を適切に割り当てることができます。

Unity Ads バージョン 3.5.1 以降が実装されている場合、Unity やその他の信頼できる広告ソースがこれらの ID を使用してパブリッシャーの広告在庫に安心して入札できます。パブリッシャーの時間と労力を削減し、潜在的な収益を取り逃すことがないように、Unity では plist ファイルに追加できる、最新の広告主 ID のリストを提供しています。

Unity での広告ネットワーク ID の追加

Unity エディターでアプリをビルドする際に、iOS 14 サポートパッケージは最新の広告ソースのリストをゲームの Info.plist ファイルに自動的に追加します。

  1. iOS 用のプロジェクトを ビルド します。
  2. 結果の Info.plist ファイルを確認し、SKAdNetworkItems が期待どおりであることを確かめます。必要な場合は、配列に追加の SKAdNetworkIdentifier のディクショナリを手動で追加します。

Unity Advertisement パッケージもインストール済みの場合は、ユーザーによるアクションを一切必要とせずにこれが発生します。ただし、Unity Advertising パッケージを使用していない場合は、以下のステップに従う必要があります。

  1. Unity プロジェクトの Assets フォルダー内のどこかに新しいファイルを作成し、SKAdNetworks という名前にします (拡張子なし)。
  2. ファイルをテキストエディターで開き、SKAdNetwork の URL (https://skan.mz.unity3d.com/v3/partner/skadnetworks.plist.json) をファイルに貼り付けてから、保存します。Unity はこのアドレスにあるリストを定期的に更新し、皆さんがアプリをビルドするたびにプロジェクト内の広告ネットワーク ID が更新されるようにします。

Xcode での広告ネットワーク ID の追加

Xcode プロジェクトにネットワーク ID を含めます。

  1. Xcode のプロジェクトナビゲーターで、Info.plist を選択します。
  2. プロパティリストエディターの横にある追加ボタン (+) をクリックし、新しいプロパティキーを作成します。
  3. キー名 SKAdNetworkItems を入力します。
  4. 値のタイプは Array を選択します。
  5. 追加するネットワーク ID ごとに、配列にキーと値のペア (キーは SKAdNetworkIdentifier、値はネットワーク ID 文字列) を追加します。Unity は、これらのキーと値のペアを提供する、推奨されるネットワーク ID の完全なリスト を管理します。

プロパティのリストを編集する方法の詳細については、Xcode のドキュメント を参照してください。

Xcode での広告ネットワーク ID の更新

Monetization (収益化) ダッシュボード には、ライブゲームで推奨されるネットワーク ID が不足していないかどうかを検出する機能が備わっています。これにより、更新された ID のリストに対してプロジェクトの plist の設定を突き合わせる時間と手間を省くことができます。

  1. プロジェクトが選択されている状態で、左ナビゲーションメニューの Project Settings (プロジェクト設定) を選択します。
  2. Missing SKAdNetwork IDs (不足している SKAdNetwork の ID) の設定にスクロールし、Copy missing SKAdNetwork IDs (不足している SKAdNetwork の ID をコピー) をクリックします。
  3. テキストエディターまたはコードエディターで、プロジェクトの Info.plist ファイルを開きます。
  4. plist ファイルで、SKAdNetworkItems のキーを探し、ダッシュボードからコピーした XML を配列に貼り付けます。以下に例を示します。
<key>SKAdNetworkItems</key>
<array>
  <! -- paste copied XML dictionaries here--> 
</array>

次のステップ: ATT への準拠 に関するドキュメントを参照してください。