組織の概要

Monetization ダッシュボード のホームページには、組織の収益レポートが一目でわかる形で表示されます。概要として組織のプロジェクトポートフォリオ全体について以下のパフォーマンス指標が表示されます。

  • 最近 24 時間の広告収益
  • 最近 30 日間の広告収益
  • 平均 DAU (1 日あたりのアクティブユーザー数)
  • 利用可能残高 (支払の受け取り を参照)

iOS 14 プライバシーレポート

iOS 14 から、Apple は広告主によるトラッキングのオプトアウトをユーザーが決定するように求めるモバイルアプリの 要件 の段階的な導入を始めます。広告主によるトラッキングとは、アプリがユーザーの IDFA (広告主用の識別子) を収集し、ユーザーが別のアプリにアクセスしたときに広告主がその IDFA を追跡できることを意味します。

このフレームワークは、App Tracking Transparency (ATT) とも呼ばれます。アプリトラッキングとは、アプリがユーザーの IDFA を収集し、ユーザーが別のアプリにアクセスしたときに広告主がその IDFA を追跡できることを意味します。クロスアプリトラッキングを使用すると、アプリにまたがって好みや関心について推定した知識を広告主が広告ターゲティングのために利用できるようになります。

iOS 14 よりも前には、ユーザーはスマートフォンで 追跡型広告制限 (LAT) の設定に移動してトラッキングをオプトアウトすることはできませんでした。iOS 14 では、アプリは、ユーザーが最初にアプリを開いたときに以下のメッセージを表示する必要があります。

重要: Unity Ads 3.5.1 以降では iOS 14 の新しい機能がサポートされます。

iOS 14 プライバシーレポートには、トラッキングをオプトインまたはオプトアウトしたユーザー数と、トラッキングのオプトインまたはオプトアウトが収益に与える影響が表示されます。

  1. iOS 14 ATT ユーザーステータス
  2. See More (さらに表示) を選択すると、さらに詳しい ATT レポート が表示されます。
  3. トラッキングを有効にしたユーザーと有効にしていないユーザーの eCPM を比較します。

ATT ユーザーステータス

ATT ステータス

グラフの色

説明

ノート

Tracking Enabled (トラッキングが有効)

ユーザーがトラッキングを許可します。ユーザーまたはデバイスをトラッキングするためにアプリ関連のデータを使用できます。

アプリが SDK 3.4.8 以降を使用しておらず、ユーザーの IDFA が存在する場合、Unity はユーザーがトラッキングを許可したと推測します。

Tracking Not Enabled (トラッキングが有効でない)

ユーザーがトラッキングを拒否するか、トラッキングが (例えば COPPA により) 制限されているか、ユーザーが iOS 14 より前の LAT を有効にしました。これらの場合、ユーザーまたはデバイスをトラッキングするためにアプリ関連のデータを使用することはできません。

アプリが SDK 3.4.8 以降を使用しておらず、ユーザーの IDFA が存在しない場合、Unity はユーザーが Tracking Not Enabled を選択したと推測します。

Unavailable (使用不可)

グレー

ユーザーが、アプリ関連データをトラッキングする承認リクエストをまだ受け取っていません。ATT フレームワークの適用が遅れたことにより、大多数のユーザーは承認リクエストをまだ受け取っていないため、このカテゴリに含まれる可能性が高くなります。

アプリが SDK 3.4.8 以降にアップグレードされると、ユーザーのステータスが他のステータスから Unavailable に変わる場合があります。

影響力が大きな上位 5 件

このレポートインターフェースには、組織内で最近 7 日間に最も高い収益を生み出した 5 件のプロジェクトが表示されます。

Favorite Projects (お気に入りプロジェクト)

Add favorites (お気に入りを追加) を選択するか、またはプライマリナビゲーションメニューで Projects (プロジェクト) を選択し、プロジェクトの横のスターアイコンを選択してお気に入りに追加することで、組織のダッシュボードでハイライト表示するプロジェクトを指定します。

以下の指標を日付範囲およびプラットフォームでフィルタリングできます。

  • Ad revenue (広告収益) には広告の収益合計額が表示されます。
  • Revenue (収益) には広告とアプリ内課金の収益合計額が表示されます。
  • New Users (新規ユーザー) にはアプリをインストールした一意のユーザーが表示されます。
  • Average DAU (平均 DAU) には 1 日あたりアクティブユーザー数が表示されます。
  • ARPDAU には 1 日のアクティブユーザーあたりの平均収益が表示されます。

Ads performance (広告のパフォーマンス)

このレポートでは、組織のポートフォリオ全体の広告パフォーマンス指標が追跡されます。以下の指標を日付範囲およびプラットフォームでフィルタリングできます。

  • Ads revenue (広告の収益) には広告の収益合計額が表示されます。
  • eCPM (実質的なインプレッション単価) には、インプレッション 1000 回あたりに生み出される平均収益が表示されます。
  • Impressions (インプレッション数) には、動画広告再生回数が表示されます。
  • Fill Rate (フィルレート) には、配信された利用可能な広告を広告リクエスト数で割った率が表示されます。

さらに詳しいレポートを表示するには、See more を選択するか Ad Revenue セクションに移動します。

アプリの状態

このレポートでは、指定した期間についてアプリのパフォーマンスのスナップショットが提供され、直前の同じ期間と比較できます。以下の指標を日付範囲およびプラットフォームでフィルタリングできます。

  • Average DAU (平均 DAU) には 1 日あたりアクティブユーザー数が表示されます。
  • New Users (新規ユーザー) にはアプリをインストールした一意のユーザーが表示されます。
  • Sessions (セッション) には、ユーザーが参加した一意のプレイセッションの数が表示されます。
  • MAU には月間アクティブユーザー数が表示されます。

App Tracking Transparency レポート

ATT レポートでは、最近 7 日間のすべてのプロジェクト全体での iOS 14 以降のユーザーの指標が ATT ステータスごとに比較されます。左側のドロップダウンメニューを使用して、指標 (収益、eCPM またはインプレッション) でデータをフィルタリングします。右側のドロップダウンメニューを使用して、プロジェクトをフィルタリングします。

ヒント: レポートのセクションにカーソルを合わせると詳細が表示されます。

レポートの一番下のダウンロードボタンを選択して、CSV フォーマットでレポートを保存します。このとき、プロジェクトフィルターで特に指定しない場合は、上位 5 件のアプリのレポートが自動的にダウンロードされます。