広告コントロール

Ad Controls (広告コントロール) を使用すると、アプリ内で実行される広告コンテンツやクリエイティブを管理して最適化することができます。クリエイティブをレビューする方法やブロックする方法を一元化し、アプリ内の広告コンテンツを細かく制御できるようになることで、ブランドの安全要件と安全基準が確実に守られます。

Ad Controls ダッシュボードでは、以下のアクションを実行できます。

  • フィルター、ソート、検索ツールのどれか、またはそれらを組み合わせて使用することで、アプリ内のインプレッションが発生しているクリエイティブを探せます。
  • Monetization ダッシュボードのプロジェクトレベルと組織レベルの両方で望ましくない広告をレビューし、アクションを実行することができます。
  • 広告主、デマンドソース、カテゴリで過剰にブロックするのではなく、クリエイティブレベルの広告フィルタリングを使用することで、ゲームの収益に及ぼす影響を抑えられます。
  • 透明性の高い広告レビューによりブランドの目標と基準を保護して維持することで、望ましくない広告コンテンツを回避したり、ユーザーからのブロックリクエストに対処したりできます。
  • 特定の広告コンテンツを有効にすること、および、広告主、カテゴリ、対象年齢で広告コンテンツをブロックすることにより、自社の広告戦略に磨きをかけられます。

広告コントロールの範囲

広告コントロールには、Monetization ダッシュボード の組織レベルとプロジェクトレベルのいずれかでアクセスできます。各レベルは、広告レビューやブロッキングのニーズを満たすために、目的に合わせて使用できます。

ブロックの種類アクセスユースケース
プロジェクトレベルMonetization ダッシュボードのセカンダリナビゲーションメニューで、CURRENT PROJECT (現在のプロジェクト) > Ads Controls (広告コントロール) を選択します。

収益に及ぼす影響を抑える。

特定のプロジェクトで実行された広告を表示してフィルターする。

組織レベル

Monetization ダッシュボードのセカンダリナビゲーションメニューで、ORGANIZATION (組織) > Ads Controls (Ads コントロール) を選択します。

すべてのアプリにわたってブランドの安全性を保つ (例: 露骨な表現を含む広告コンテンツをブロックする)。

フィルターを使用してすべてのアプリの中から特定のクリエイティブを探す。

Ad Controls ダッシュボード

広告レビュー

Ad Review (広告レビュー) ページでは、アプリ内で実行されたことがある広告を確認して、ブランドの安全ガイドラインに準拠するためにブロックすることが必要になる可能性がある広告を特定できます。各クリエイティブパックはタイル形式で表示され、各クリエイティブにはサムネイルのプレビューがあります。

広告をレビューするときに、その特定のクリエイティブパックをブロックすることもできます。

ノート: クリエイティブパックとは、広告キャンペーンで使用される一連のクリエイティブと広告コンテンツのことです。クリエイティブパックには、動画広告、プレイアブル広告、エンドカードが混在している場合があります。詳細については、クリエイティブパック を参照してください。

クリエイティブの検索

最も影響の大きい広告が最初に表示されるように、広告はデフォルトで最近 7 日間のインプレッション数が多い順に表示されます。アプリ内で最も高い頻度で表示されるクリエイティブが、自動的に最初に表示されます。

ノート: Ad Review ページに表示されない広告がある場合は、その広告にインプレッション数がほとんどまたはまったくなく、まだレビュー対象になっていないからです。

以下のソート方法やフィルターを追加で使用して、検索結果を絞り込み、インプレッションが発生している広告を探すことができます。

Sort By (ソート条件): 選択したソート方法 (Most Impressions (最多インプレッション)、Least Impressions (最少インプレッション)、Revenue (収益)) に従って、すべてのクリエイティブパックを自動的にソートします。デフォルトは最多インプレッションによるソートです。使用できるソート方法は一度に 1 つのみです。

Add Filter (フィルターを追加): 選択した 1 つ以上のフィルター (Ad Type (広告タイプ)、Categories (カテゴリ)、Countries (国)、Platform (プラットフォーム)) に基づいて、すべてのクリエイティブを自動的にフィルターします。これらのフィルターには、クリエイティブをさらに細かく絞り込んで表示するのに役立つ、サブフィルターがあります。ソート方法と組み合わせて、複数のフィルターを同時に使用できます。

日付フィルターを使用して、指定した期間のクリエイティブを表示することもできます。日付フィルターは、他の検索フィルターやソート方法と組み合わせて使用できます。

Search (検索): フィルターやソートツールでは検出できない特定のクリエイティブや特定の広告主を探すことができます。これは、特定の広告主のドメイン、ストア URL、ストア ID、バンドル ID を検索する必要がある場合に便利です。

クリエイティブのブロッキング

Ad Review ページから特定のクリエイティブを見つけた後は、レビュープロセスを開始するクリエイティブがある場所を特定する必要があります。1 つのクリエイティブパックには複数のクリエイティブが含まれている場合があることに注意してください。各クリエイティブは、矢印を使用して確認できます。

Ad Review ページからクリエイティブの詳細を確認するには、クリエイティブのサムネイルを選択して、そのクリエイティブの全画面プレビューを開きます。これにより、Creative Details (クリエイティブの詳細) ウィンドウが開き、そのクリエイティブに関する特定のメタデータ (広告タイプ、カテゴリ、遷移先の URL、広告主から取得したストア ID など) が表示されます。

さらに、クリエイティブパックにまとめられた動画クリエイティブを再生できます。これは、縦向きおよび横向きの動画と、動画広告の再生が完了した後に表示されるエンドカードで構成されます。プレイアブルクリエイティブは、プレイアブル単独で構成されていることも、プレイアブルと動画が一緒になっていることもあります。詳細については、クリエイティブパック を参照してください。

ノート: プレイアブル広告はデスクトップブラウザーでは正しくレンダリングされないことがあります。最も正確な体験が得られるように、プレイアブルはモバイルデバイス上で Unity SDK を使用してレンダリングされる必要があります。

個々の広告をブロックするには、Ad Review ページまたは Creative Details ウィンドウで、Block (ブロック) を選択します。複数の広告を一度にブロックするには、ブロックする広告を選択し、Ad Review ページで Block Selected (選択済みをブロック) を選択します。

クリエイティブのブロック解除

Ad Review ページの Blocked (ブロック済み) トグルを使用して、ブロックされているすべての広告を表示できます。ブロックされた広告を定期的にレビューして、ブロックされた広告のリストが現在でも適切であることを確認することをお勧めします。クリエイティブが間違ってブロックされた、クリエイティブが現在はブランドの目標に合致する、何らかの理由でクリエイティブをアプリで再度実行することが必要になるなどの可能性があるためです。

ブロックされた広告の数が多い場合は、ブロックを解除する特定の広告を探すのに、ソート機能、フィルター機能、検索機能が役に立ちます。同様に、どのクリエイティブがブロックされたかを確認するには、そのクリエイティブを選択して Creative Details ページを開き、そこで再生してクリエイティブのメタデータを探すことができます。

個々の広告のブロックを解除するには、Blocked 画面または Creative Details ページで Unblock (ブロック解除) を選択します。複数の広告のブロックを一度に解除するには、ブロックを解除する広告を選択し、Blocked 画面で Unblock Selected (選択済みをブロック解除) を選択します。

Advertiser Blocking

Advertiser Blocking (広告主ブロッキング) を使用すると、広告コンテンツをブロックしてプレイヤーに質の高い安全な体験を保証できます。広告をブロックする対象として設定したフィールドと一致するすべての広告主のコンテンツが、プロジェクトに表示されなくなります。

アプリストア ID、または広告主のドメインごとにブロックできます。設定を一括更新するには、Download (ダウンロード) を選択して記入する CSV テンプレートをダウンロードし、その後、修正したテンプレートの Upload (アップロード) を行ってダッシュボードを更新します。

Category Filters

Category Filters (カテゴリフィルター) を使用すると、ターゲットオーディエンスにそぐわない可能性がある、特定の広告カテゴリと広告コンテンツを除外できます。カテゴリは、検索性を高めるために類似のアプリを識別して互いにグループ化するために使用される、ジャンルとして定義されます (例: パズル、アーケード、雑学)。

カテゴリを除外する対象として設定したフィールドと一致するすべてのコンテンツが、プロジェクトに表示されなくなります。これはアプリストアごとに明確に定義できます。これを使用すると、特定のアプリカテゴリがブランドやアフィリエイトの目的と合わない場合に、アプリ内で宣伝されるのを防ぐことができます。

ノート: カテゴリフィルターは、他のアプリの広告にプロジェクトレベルでのみ適用できます。

新しいカテゴリのブロッキングを行う際は、続行する前に、それによって次の 14 日間にプロジェクトで失われる推定収益額が表示されます。

Age Settings

Age Settings (年齢設定) を使用すると、一部のターゲットオーディエンス (児童など) にとって不適切と見なされる可能性がある、特定の広告カテゴリを除外できます。望ましくない広告コンテンツからプレイヤーを保護するには、必要に応じてプラットフォーム上で対象のプロジェクトに適切な年齢制限を設定します。これにより、より高い年齢層をターゲットとする広告がプロジェクトに表示されなくなります。

アプリで広告を配信するときに、Google の ファミリー向け プログラムまたは Apple 子ども向けカテゴリ に参加する場合は、Age designation (年齢指定) 設定を This app is directed to children under the age of 13 (このアプリは 13 歳未満の児童を対象とします) に設定し、Age limits (年齢制限) フィルターを Do not show ads rated 13+ (レーティングが 13 歳以上の広告を表示しない) またはさらに厳しく設定する必要があります。

ノート: Age designation 設定を This app is directed to children under the age of 13 に設定しても、年齢フィルターがそれに応じて自動的に設定されることはありません。これらのカテゴリに参加する場合は、Age limits フィールドで年齢フィルターも手動で設定する必要があります。

重要: Unity は法的な助言は行いません。したがって、このページの情報は、Apple App Store または Google Play ストアのガイドラインや該当するパブリッシャーの契約条件を読むこと、または弁護士に依頼して業務やプロセスの法的要件やそれらの対処方法を決定することの代用にはなりません。

広告のフィルタリングに関してその他不明な点や独自のリクエストがある場合は、Unity Ads サポート にご連絡ください。

Unblocking Insights

重要: 提供される収益予測は収益の増加の推定値であり、保証されていません。実際のパフォーマンスはお客様の特定の状況とさまざまな要因に基づいて決まり、その中にはお客様および/または Unity の制御が及ばないものもあります。実際の収益の増加は異なる場合があります。Estimated revenue (推定収益) は、2 週間で見込まれる収益増加を表します。

Unblocking Insights (ブロック解除情報) は、アプリ内の広告コンテンツのブロックを解除することで得られる可能性がある収益の推定範囲を、プロジェクトレベルと組織レベルのいずれかで示します。

アプリのブロックを解除するには:

  1. Monetization ダッシュボード から、プロジェクトレベルの場合は CURRENT PROJECT > Ad Controls を、組織レベルの場合は ORGANIZATION > Ad Controls を選択します。
  2. Unblocking Insights を選択します。
  3. ブロックを解除するアプリを選択または検索します。

    ノート: アプリをカテゴリ別にリストするには、Categories (カテゴリ) フィルターを使用します。

  4. Unblock (ブロック解除) > Confirm (確認) を選択します。
  5. **結果: **アプリのブロックが解除されます。

ブロック解除で競合が発生した場合は、競合の理由を説明するダイアログボックスが表示されます。続行するには:

  1. Next (次へ) を選択します。
  2. Cancel (キャンセル) を選択して Unblocking Insights に戻ります。

    ノート: Confirm を選択すると、ブロック済みリストからアプリが削除されますが、アプリのブロックは解除されません。Confirm を選択する前に、競合を確認してください。Confirm を選択すると Ad Controls に戻り、そこで競合を解決しアプリのブロックを解除することができます。

  3. Conflict (競合) 列でブロック解除の競合を確認し、ドロップダウンメニューSee conflict (競合を確認) を選択します。
  4. 競合を解決します。
  5. Unblocking Insights を選択します。
  6. ブロックを解除したかったアプリを選択します。
  7. Unblock (ブロック解除) > Confirm (確認) を選択します。

**結果: **アプリのブロックが解除されます。