プロジェクト設定

プロジェクトの収益化設定を表示および設定するには、Unity Ads Monetization ダッシュボード のセカンダリナビゲーションメニューで、CURRENT PROJECT (現在のプロジェクト) > Settings (設定) を選択します。

Project info (プロジェクト情報)

このセクションには、プロジェクトの以下のプロパティが表示されます。

設定説明
Project name (プロジェクト名)プロジェクトの名前。この設定は読み取り専用ですが、組織のオーナー はプロジェクト名を変更できます (プロジェクトの作成と編集 に関するドキュメントを参照してください)。
Project ID (プロジェクト ID)プロジェクトの一意の Unity 識別子。

Mediation partner (メディエーションパートナー)

メディエーションパートナーを選択すると、お客様とそのプロジェクトに合わせて Unity のツールと体験を改善することができます。詳細については、サードパーティのメディエーションへの Unity Ads の実装 に関するドキュメントを参照してください。

Privacy Controls (プライバシーコントロール)

プライバシーコントロールを使用すると、プロジェクトのコンテキスト連動型広告の設定を 1 か所で管理できます。児童オンラインプライバシー保護法 (COPPA) などの児童データ保護法により、児童からのデータの収集とその使用に関して、適用される各児童データ保護法の規定に従って制限が設けられています。Unity Ads には、パブリッシャーが安全でポジティブなユーザー体験を提供できるよう支援するツールが用意されています。したがって、Unity Ads が有効になっているプロジェクトではそれぞれ、プロジェクトが児童をターゲットにしているかどうかを指定する必要があります。この記事では、ターゲットオーディエンスに基づいてプロジェクトに正しい設定を指定する方法について一通り説明します。

Monetization ダッシュボード でプロジェクトのプライバシー設定を表示および編集するには、セカンダリナビゲーションメニューから CURRENT PROJECT (現在のプロジェクト) > Settings (設定) を選択してから、Privacy controls (プライバシーコントロール) セクションに移動します。

重要: プロジェクトのプライバシーコントロールの設定を編集できるのは、そのプロジェクトの 組織のオーナー のみです。

ゲームレベルの年齢指定

この設定では、プラットフォームごとにプロジェクト全体で単一の指定を適用します。以下の 2 つのオプションがあります。

  • This app is directed to children (このアプリケーションは児童を対象とします) は、そのプロジェクトが、適用される児童データ保護法の年齢制限の管轄下にあり、そのためすべてのユーザーに対してコンテキスト連動型 (ターゲットを指定しない) 広告しか配信できないことを意味します。この指定により、混在オーディエンス向けアプリケーションとしても指定したアプリケーションに対してのみ、ユーザー固有の年齢指定を有効にできることに注意してください。
  • This app is NOT directed to children (このアプリケーションは児童を対象としません) は、そのプロジェクトが、適用される児童データ保護法の年齢制限の管轄下になく、そのためすべてのユーザーに対して行動に基づく (ターゲットを指定した) 広告を配信できることを意味します。

混在オーディエンス向けゲーム

アプリケーションが児童をターゲットにしている場合、そのアプリケーションが混在オーディエンス向けである (児童と大人の両方をターゲットとしている) ことを指定できる条件フィールドが表示されます。Is this app is a Mixed Audience Game (このアプリケーションは混在オーディエンス向けゲームですか) を Yes (はい) に設定すると、適用される児童データ保護法の制限の管轄下に置かれるかどうかを判定するために、ユーザーごとに個別指定を渡すことができます。

ユーザーレベルの年齢ステータス

ほとんどのプロジェクトではプロジェクトレベルの指定で十分なはずですが、混在オーディエンス向けプロジェクト (児童と大人の両方をターゲットとするプロジェクト) では、もう 1 つの追加の設定を選択する必要があります。

ユーザー固有の年齢指定を有効にするには:

  1. 個々のユーザーが該当する年齢のしきい値を満たしているかどうかを判定するために、ユーザーに "年齢ゲート" を提示します。

    ノート: Unity は、年齢ゲートに関するガイダンスやベストプラクティスを提供しません。

  2. 選択したメディエーター/ネットワーク (ironSourceUnity のみセルフメディエーション) にそのメディエーター/ネットワークによって指定された方法で年齢ゲートの値を送信するためのコードを実装します。

  3. 必要に応じて、ironSource メディエーションまたは自社のメディエーション内でユーザーレベル指定機能を有効にして、メディエーションプラットフォームが適切な年齢ゲート値を Unity に渡せるようにします。

  4. Game-level age designation (ゲームレベルの年齢指定) を This game is directed at children (このゲームは児童を対象とします) に設定します。

  5. Is this a Mixed Audience Game? (これは混合オーディエンス向けゲームですか?) を Yes に設定します。

コードの実装

user.nonbehavioral MetaData API を使用して、プログラムで Unity Ads のユーザーレベルの年齢指定を渡す必要があります。この MetaData クラスをコードに実装する方法の完全な手順については、児童データ保護法への準拠に関するドキュメントを参照してください。

サポートされているプラットフォーム

現在、以下のインテグレーションが Unity Ads のユーザーレベルの年齢指定をサポートしています。

ユーザー固有の年齢指定をアプリケーションコードに実装する方法の手順については、対応するリンクを参照してください。

不明なユーザーに対するデフォルト動作

デフォルト動作とは、ユーザーレベルの年齢指定がない場合にプロジェクトで配信される広告の基本動作のことです。Unity Ads は、デフォルトではユーザーを児童として扱い、ユーザーレベルの年齢指定がないときはコンテキスト連動型広告のみを配信します。このデフォルト動作は混在オーディエンス向けアプリにのみ関連し、単独で変更することはできません。

クイックリファレンス

以下の表を参照して、Privacy Settings (プライバシー設定) の設定の動作の結果を判断してください。

ゲームレベルの年齢指定混在オーディエンス向けゲームかコンテキスト連動型広告コントロールエンドユーザーの動作
13 歳未満の児童が対象いいえ指定不可Unity はすべてのユーザーを 13 歳未満として扱い、コンテキスト連動型広告のみを配信します。
13 歳未満の児童が対象はい指定不可Unity はユーザーレベルの指定を受け取ります。13 歳以上として指定されているユーザーはパーソナライズされた広告を受け取りますが、その他すべてのユーザー (指定が不明なユーザーも含む) は児童として扱われ、コンテキスト連動型広告のみを受け取ります。ノート: 混在オーディエンス向けゲームは引き続き、Google の ファミリー向け プログラムや Apple の 子ども向けカテゴリ の対象となります。詳細については、アプリストアのコンプライアンス に関するドキュメントを参照してください。
13 歳未満の児童が対象ではない指定不可Show contextual ads only (コンテキスト連動型広告のみを表示)プロジェクトは 13 歳未満のユーザーを対象としていませんが、すべてのユーザーがコンテキスト連動型広告のみを受け取ります。
13 歳未満の児童が対象ではない指定不可Allow personalized ads (パーソナライズされた広告を許可)すべてのユーザーが 13 歳以上として扱われ、パーソナライズされた広告を受け取ることがあります。

Missing SKAdNetwork Ids from Info.plist (Info.plist から不足している SKAdNetwork の ID)

このフィールドには、iOS プロジェクトの Info.plist ファイルに不足している、推奨される広告ネットワーク ID のリストが表示されます。詳細については、iOS 14 向けの ネットワーク ID の構成 に関するドキュメントを参照してください。

Store IDs (ストア ID)

必要に応じて、プロジェクトを、そのプロジェクトの Apple App Store または Google Play ストアのアプリページの実際のストア ID にリンクします。

重要: この手順をスキップしても広告は表示されますが、Unity の広告パートナーからこの情報を求められる場合があります。収益の機会を最大にするため、プロジェクトの稼働時には必ずこの情報を含めるようにしてください。

以下の URL のハイライトされたセクションに示されているように、アプリの URL から Apple App Store ID を抽出します。

以下の URL のハイライトされたセクションに示されているように、アプリの URL から Google Play ストア ID を抽出します。

ノート: 最近公開したばかりのアプリについては、その ID を Unity が検出できないことがあります。このエラーが発生した場合は、公開日から 5 - 7 日後にもう一度試してください。

Game IDs (ゲーム ID)

コードで Unity Ads SDK および Unity IAP SDK を初期化するには、各プラットフォームのゲーム ID が必要です。これらの ID は編集できません。

App store compliance (アプリストアのコンプライアンス)

Google と Apple はいずれも、広告を配信する子ども向けアプリを安全に使用できるようにするための要件を導入しました。アプリケーションで広告を配信するときに、Google の ファミリー向け プログラムまたは Apple 子ども向けカテゴリ に参加する場合は、年齢制限フィルターDo not show ads rated 13+ (レーティングが 13 歳以上の広告を表示しない) またはさらに厳しく設定する必要があります。プロジェクト設定でこれらのプログラムの 1 つを選択すると、年齢指定の設定が自動的に This app is directed to children under the age of 13 に設定され、年齢制限のフィルターが Do not show ads rated 13+ またはさらに厳しく設定されます。

重要: Apple では、説明されている 要件 に広告ネットワーク (Unity) が準拠していることを示すドキュメントのリンクが求められます。提出物のレビューノートに このセクションへのリンク を含めることができます。Unity は法的な助言は行いません。したがって、このページの情報は、Apple App Store または Google Play ストアのガイドラインや該当するパブリッシャーの契約条件を読むこと、または弁護士に依頼して業務やプロセスの法的要件やそれらの対処方法を決定することの代用にはなりません。

リワード広告のスキップ

児童向けプログラムに準拠するには、すべての収益化された広告 (リワード広告) を 5 秒後に消すことができる必要があります。リワード広告ユニットはデフォルトではスキップできないことに注意してください。この設定を変更する方法の詳細については、広告ユニットの設定 に関するドキュメントを参照してください。

Acquire optimization (ユーザー獲得の最適化)

Unity も使用してユーザー獲得を行っているパブリッシャーは、収益最適化のためのデータを収集することを Unity に許可することで、ユニファイドオークションのキャンペーンのパフォーマンスを高めることができます。この設定を有効にすると、ユーザー獲得 キャンペーンを強化するセッションデータを収集することを Unity に許可し、プロジェクトの新規ユーザーの価値や、Unity のネットワーク内の他のプロジェクトからの類似ユーザーの価値をより適切に定義できるようになります。

これを行うには、プロジェクトに Ads SDK がインストールされており、アクティブなユーザー獲得キャンペーンがあることを確認します。セカンダリナビゲーションメニューから CURRENT PROJECT (現在のプロジェクト) > Settings (設定) を選択し、Acquire Optimization (ユーザー獲得の最適化) に移動して、各プラットフォームの設定を有効にします。

ノート: Apple App Store のアプリケーションについては、Unity がサブスクリプションの購入を検証できるように、App 用共有シークレットキーを含めることをベストプラクティスとしてお勧めします。シークレットキーがある場所を特定するには:

  1. Apple Developer アカウント にサインインし、左ナビゲーションメニューから App Store Connect を選択します。
  2. Go to App Store Connect (App Store Connect へ移動) を選択します。
  3. App Store Connect ページで、My Apps (マイ App) を選択します。アプリがない場合は、+ を選択して新しいアプリを作成します。
  4. 左ナビゲーションメニューから、In-App Purchases (App 内課金) > Manage (管理) を選択します。
  5. App-Specific Shared Secret (App 用共有シークレット) を選択してキーを表示します。
  6. そのキーをコピーし、Monetization ダッシュボードの Acquire Optimization (ユーザー獲得の最適化) 設定にある、Apple App Store の App-Specific Shared Secret (App 用共有シークレット) フィールドに貼り付けます。

重要: Game-level age designation (ゲームレベルの年齢指定) が This app targets children (このアプリケーションは児童を対象とします) に設定されているか、または アプリストアのコンプライアンス セクションで 1 つ以上の選択項目をオンにしている場合は、Acquire optimization (獲得の最適化) が自動で無効になっています。

詳細については、Unity の担当者へお問い合わせください。

広告配信ステータス

Enable ad delivery (広告配信を有効にする) トグルを使用して、アプリへの広告の配信を一時的に停止することができます。

テストモード

テストモードを使用すると、実際の広告を表示することなく、インテグレーションをテストできます。Override client test mode (クライアントのテストモードをオーバーライド) をオンに切り替え、すべてのデバイスに対して Force test mode ON (テストモードを強制的にオンにする) を有効にすることで、デバイス上のプログラム設定をオーバーライドできます。詐欺としてフラグが設定されないよう、インテグレーションをテストする前にテストモードを有効にすることが重要です。