プロジェクトでの Unity Ads の有効化

アプリケーションを開発し、Unity Cloud ダッシュボードプロジェクトを作成したら、ほとんどのパブリッシャーにとって次の重要なステップは、Unity Ads Monetization ダッシュボードでアプリケーションを収益化し、収益の獲得を始めることです。

Enable Ads (Ads の有効化) を選択すると、メディエーションソリューションを設定するためのワークフローが開きます。アプリケーションでメディエーションを使用する場合は、メディエーションパートナーを選び、必要なプロジェクト情報とストア ID を入力します。メディエーションを使用せず、Unity Ads のみを使用する場合は、プロジェクト情報とストア ID を入力するだけです。

Monetization ダッシュボードで Unity Ads プロジェクトを設定するには、以下の手順を実行します。

  1. Monetization ダッシュボードで Ads を有効にします (Enable Ads)。
  2. メディエーション ソリューションを選びます。
  3. プロジェクトをコピーするか、新しいプロジェクト を開始します。
  4. プレースメント の設定を選択します (メディエーションを使用するプロジェクトのみに適用)。
  5. アプリケーションの Store ID (ストア ID) を設定します。

ノート: Ads を有効にしないと、収益化の機能は使用できません。

Monetization ダッシュボードでの Ads の有効化

ウォーターフォールやメディエーションなどの収益化戦略をプロジェクトに実装するには、Monetization ダッシュボードでナビゲーションメニューから Ads を有効にする 必要があります。そうすると、iOS または Android アプリ、あるいはその両方と互換性のあるアプリに収益化を実装するようにプロジェクトを設定できます。

メディエーションソリューションの選択

メディエーションは、複数の広告ネットワークを管理し、リクエストごとに最も収益性の高い広告を自動的に選択することで、広告収益を最大化し、フィルレートを最適化するのに役立ちます。

プロジェクトでメディエーションを使用することを予定している場合は、I will use Mediation (メディエーションを使用する) を選択します。Monetization ダッシュボードで、サポートされているサードパーティのメディエーションパートナーを選ぶか、Self mediated (セルフメディエーション) を選択してカスタムソリューションを選びます。別のメディエーションプラットフォームでのメディエーションを使用する場合は、Other (その他) を選択します。

メディエーションサービスを使用する予定の場合は、I will use Unity Ads (Unity Ads を使用する) を選択して、Unity の広告ネットワークの広告在庫を通してのみ収益化することを指定します。

プロジェクトをコピーまたは新しいプロジェクトを開始

新しいプロジェクトを開始するか、既存のプロジェクトと該当するすべてのプロジェクト設定をコピーするかを選択できます。

既存のプロジェクト設定をコピーすることは、類似したアプリケーションを作成するときや、さまざまな設定をテストするとき、A/B テストを実行するとき、または、設定を手動で再設定することなくアップデートを起動するときに便利です。そうすると、プロジェクト設定、収益化設定を複製し、指定した既存のプロジェクトと同じ プロジェクト設定 を使用してプロジェクトを初期設定することで、時間の節約になり、一貫性が確保されます。

新しいプロジェクトにコピーされたすべてのプロジェクト設定は、後で編集できますが、一部の情報はコピーできません。どのプロジェクト設定を既存のプロジェクトからコピーできるか、またはできないかについては、以下の表を参照してください。

コピーされる設定コピーされない設定
  • 広告ユニット
  • プレースメント
  • eCPM ターゲット
  • ユーザー獲得の最適化の設定
  • 広告配信ステータス
  • テストモードのステータス
  • メディエーションパートナー
  • Unity によるメディエーションを使用するプロジェクトからの広告設定
  • プロジェクト情報 (名前、ID)
  • ゲーム ID
  • ストア ID
  • アプリストアのコンプライアンス
  • COPPA 設定
  • Google ファミリー設定
  • 児童向けまたは混在オーディエンス向けプロジェクトのプライバシー設定
  • ゲームレベルの年齢指定のデフォルト動作

既存のプロジェクトから設定をコピーしない場合は、事前定義された設定のない新しいプロジェクトを開始できます。

プレースメント設定の選択

アプリケーションの収益化戦略の使用をすぐに開始するには、あらかじめ作成された入札プレースメントまたはウォーターフォール設定のうち、パブリッシャーとしてのニーズを満たす設定を選択します。

ノート: 広告ユニットごとに一度に実装できる収益化戦略は、入札またはウォーターフォールのいずれか 1 つだけです。両方を実装することはできません。

重要: LevelPlay メディエーションを使用するすべての新しい Unity Ads プロジェクトは、デフォルトで入札プレースメントになり、ウォーターフォールのオプションは表示されません。パブリッシャーはウォーターフォールプレースメントを作成することもウォーターフォールプレースメントに切り替えることもできません。既存のウォーターフォールプレースメントを使用しているプロジェクトのみが、アクティブかアーカイブかに関係なく、引き続きそれらのプレースメントを使用できます。

入札設定

入札は、複数の広告ネットワークがリアルタイムで競い合い、最も高額の入札がアドインプレッションを獲得するシンプルな方法です。

ウォーターフォール設定

従来のウォーターフォールは、より複雑で時間がかかります。広告ソースのランク付けされたプレースメントを作成し、各インプレッションに競争を追加します。最高額のプレースメントで広告リクエストが満たされない場合は、満たされるまで次のレベルに移動します。

以下の表は、アプリケーションに収益を生み出す各プレースメント戦略の利点とユースケースを示しています。

プレースメント設定利点ユースケース
入札
  • 設定と管理が容易
  • 複数の広告ネットワークが広告枠を埋めるために競う、公正なオークションが実現可能
  • 最高額の入札が勝つことが保証され、収益が最大化される
  • リソースが制限されていて、わかりやすいソリューションを必要としている開発者
  • リアルタイム入札による収益最大化を求めているアプリケーション
  • 広告の価値が変動する動的なマーケットで運用されているアプリケーション
ウォーターフォール
  • どの広告ネットワークでインプレッションを配信するかをパブリッシャーがより細かく制御できる
  • パフォーマンス履歴に基づいた詳細な戦略実装が可能
  • 特定の広告コンテンツまたはオーディエンスセグメントに対して、より一貫性のあるフィルレートを提供
  • 詳細で複雑な収益化戦略を実装したいパブリッシャー
  • 履歴データを広告プレースメントのガイドにすることができる、安定したマーケットのアプリケーション
  • 微調整された収益化設定から利点を得ることができる、高トラフィックのアプリケーション

アプリケーションのストア ID の設定

アプリケーションがすでに公開されていて、1 つ以上のアプリストア (例えば、Apple App Store と Google Play ストア) に掲載されている場合は、推奨されるベストプラクティスとして、Monetization ダッシュボードで Ads を初期設定するときに、両方のストア ID を入力します。これらの ID を入力することで、広告在庫への露出と収益の機会が最大化されます。

アプリケーションがアプリストアにまだ掲載されていない場合は、後でアプリケーションが公開されたときにストア ID を追加して、収益を最大化できます。アプリケーションにはストアごとに固有のストア ID があるので、iOS および Android プラットフォームと互換性のあるアプリの場合は、Apple App Store と Google Play ストアでそれぞれストア ID を確認できます。

ストア ID によって、アプリケーションのカテゴリやアイコンなどの情報が取得されます。詳細については、ストア ID のドキュメントを参照してください。