Analytics の使用の準備
使用を開始するには、以下を行う必要があります。
- UGS にサインアップします。
- Unity エディターのプロジェクトにダッシュボードプロジェクトをリンクします。
- ゲームコード内で UGS を初期化します。
- 請求情報を確認します。
サインアップ
Unity アカウントをお持ちでない場合は、アカウントを作成 し、新しいプロジェクトを作成 してから、Unity Gaming Services にサインアップしてください。
重要: Analytics にサインアップできるのは 組織のオーナー のみです。
- Unity Services ダッシュボード にサインインします。
- サイドパネルの Explore Services (サービスを探す) をクリックします。
- 上部のバナーの Sign Up (サインアップ) をクリックし、指示に従います。
次のステップ: Analytics SDK をインストール し、Unity プロジェクトに サービスをリンク します。
プロジェクトのリンク
Unity エディターで、ローカルプロジェクトビルドを Unity プロジェクト ID にリンクする必要があります。
- Edit (編集) > Project Settings (プロジェクト設定) > Services (サービス) に移動します。
- 既存の認証情報を使用してログインします。
- ドロップダウンリストからプロジェクトを選択し、Link project ID (プロジェクト ID をリンク) をクリックします。
ノート: Services (サービス) > Analytics の設定ページは、新しい Gaming Services Analytics ではなく、Unity の従来の Analytics に関するものです。そのページ上で Analytics 設定を有効にする必要はありません。
Unity Dashboard の Analytics に移動して、データの分析を開始します。SDK を初期化する 必要もあります。
SDK のインストール
最新バージョンの Unity エディターでは、パッケージは Package Manager に表示されます。
Analytics に対応しているエディターの最小バージョンは 2019.4 です。
Unity 用の最新の Analytics パッケージをインストールするには、最新バージョンの Unity エディターを使用し、以下のステップに従う必要があります。
- Unity エディターで、Window (ウィンドウ) > Package Manager (パッケージマネージャー) を開きます。
- Package Manager (パッケージマネージャー) で、Unity Registry (Unity レジストリ) のリストビューを選択します。
- Analytics を検索するか、リスト内で Analytics パッケージを見つけます。
- このパッケージを選択し、Install (インストール) をクリックします。
詳細については、Package Manager のドキュメント を参照してください。
次のステップ: Unity プロジェクトに サービスをリンク し、SDK を設定 します。
ノート: 使用しているエディターのバージョンによっては、最新バージョンの UGS Analytics が従来の Analytics の下に表示される場合があります。
Analytics の請求
ノート: Unity Analytics を使用するには、Unity Gaming Services (UGS) にサインアップする必要があります。
重要: 2023 年 8 月 1 日 より、Analytics の価格モデルが変更されます。新規および既存のお客様は、イベントおよびクエリではなく、MAU (月間アクティブユーザー数) に対して課金されるようになります。これは、より正確なコスト見積もりのために考案されたものです。この変更は自動的に適用されるため、お客様が現在のインテグレーションを変更する必要はありません。
Analytics は、スタジオ全体をサポートするように設計された、エンドツーエンドのデータおよび分析ソリューションです。Analytics は無料で使用開始でき、余裕のある無料利用枠と、それを超えた場合は追加の月間アクティブユーザー数に対してのみ料金が発生する従量課金制で提供されます。これは、開発者がプレイヤー数の増加によってゲームをスケールする際に、より簡単にコストを判断および予測するのに役立ちます。また、MAU は他のモデルと比較して理解しやすい、ユーザーエンゲージメントを測定するための広く認知された業界標準です。
イベント数およびクエリ秒数に基づく現在の消費価格モデルは廃止され、お客様は月間アクティブユーザー数 (MAU) に基づくモデルで課金されるようになります。MAU ベースの価格は、Leaderboards と UGS Analytics に対して 2023 年 8 月 1 日から適用されます。使用状況は毎月月初にリセットされます。旧価格モデルに切り替えることはできません。
MAU ベースの価格
月間アクティブユーザー数では、1 か月間に各環境で少なくとも 1 つのセッションを実行した一意のユーザー ID の合計数を測定します。これは unityInstallationID や、Analytics サービスに渡された任意のカスタム userID によって測定され、Analytics 製品に固有のものであり、UGS バンドル内の他の製品の影響を受けません。
MAU の数が無料利用枠または公正使用上限を超えると、料金が発生します。
以下の表に、価格レベルを示します。
ユーザー数 | MAU あたりのコスト |
---|---|
0 - 50,000 | $0.00 (無料利用枠) |
50,001 - 150,000 | $0.00360 |
150,001 - 500,000 | $0.00315 |
500,001 - 1,000,000 | $0.00293 |
1,000,001 - 5,000,000 | $0.00225 |
5,000,001 以上 | その他の価格オプションについては お問い合わせください |
公正使用上限
ノート: 2024 年 2 月 1 日より、公正使用上限を超える使用に対して追加料金が適用されます。この追加料金は、月間無料利用枠の上限を超える使用に対してのみ適用されます。
公正使用上限とは、定められた使用容量です。公正使用上限を超え、かつ月間無料利用枠の上限を超えて利用したお客様への請求には、追加料金が加算されます。これは主に、MAU に対して過剰な数の操作を実行するお客様による Unity のサービスの乱用を防ぐためです。Unity では、これらの上限の影響を受けるエッジケースはごく少数であると想定しています。ダッシュボードの左側のメニューから、Cost and Usage Reporting (コストと使用状況のレポート) を選択してください。
無料利用枠の上限を超えると、公平性と信頼性を確保するために公正使用上限が適用されます。公正使用上限に近づくと、通知が行われます。
以下の上限が適用されます。
- MAU あたり 500 件のカスタムイベント
- MAU あたり 0.05 秒の SQL データエクスプローラーのクエリ時間
追加料金が適用され、複数の公正使用上限を超えた場合、上限を超えた割合が最も高いメーターが追加料金の対象となります。超過した使用に対する追加料金は毎月の請求書に反映され、これらの上限は各暦月の初めにリセットされます。
公正使用は平均値であり、MAU が累積的に増加すると、月を通して変動する可能性があります。お客様の使用状況と請求に関する信頼できる情報源は、毎月末の請求書に反映されます。有効なイベントと無効なイベントの両方が、カスタムイベント数の上限にカウントされることに注意してください。
公正使用上限を超え、支払いに関する詳細を提供していない場合、使用量の削減や特別な条件への同意について話し合うために Unity から連絡がある場合があります。
こちらの記事 に記載されている推奨ガイドに従ってください。有効なイベントと無効なイベントの両方が、カスタムイベント数の上限にカウントされることに注意してください。大規模なデータセットを処理する場合は特に、クエリが効率的に最適化されていることを確認してください。ガイダンスについては、クックブック を参照してください。その他の不明点や質問については、サポートチーム または Unity クライアントパートナーまでお問い合わせください。
レポート
上限値は、Unity Dashboard の メインダッシュボード にある Service Usage (サービス使用状況) タブや Analytics ランディングページ など、複数の場所で監視できます。
ノート: レポートダッシュボードのデータは約 14 時間遅れて表示されます。
1 つの MAU 使用量トラッカーと、カスタムイベント用とクエリ秒数用の 2 つの公正使用トラッカーがあります。いずれかの無料利用枠を超えると、ダッシュボードに通知のためのバナーが表示されます。
Unity Analytics の購入
Unity Analytics は Unity Gaming Services のサブ製品であるため、Analytics を使用するには UGS 全体を購入する必要があります。Unity ID の作成方法については、こちら を参照してください。
UGS を購入すると、パイプラインが使用可能になって設定されるまでに最大 1 時間かかります。ただし、ダッシュボードなどの UI にはすぐにアクセスできます。UGS をキャンセルすると、UI には直ちにアクセスできなくなり、API には 30 日後にアクセスできなくなります。
UGS に戻った場合、キャンセル後に送信した Analytics イベントは処理される可能性がありますが、取り込みパイプラインへのアクセスはキャンセル後に失われます。
履歴データ (イベント数やプレイヤー情報など) はキャンセルの 120 日後に削除され、取得できなくなります。
請求
Analytics の新しい MAU 価格モデルの最初の請求期間は 2023 年 8 月 1 日から 2023 年 8 月 31 日までです。お客様には 9 月上旬に新しい価格モデルでの最初の請求書お届けする予定です。
新しい価格モデルでの最初の請求書は、お客様の組織内のすべてのプロジェクトおよび環境の月間アクティブユーザー数 (MAU) の合計に基づきます。MAU が 50,000 未満の場合は、Analytics サービスを無料で使用できます。MAU が 50,000 を超えると、超過したレベルごとに異なるレートで料金が発生します。上記の価格表を参照してコストを見積もるか、リクエストを送信 してサポートチームとプロジェクトについて相談してください。
FAQ
Unity との既存の契約がある場合はどうなりますか?
新しい価格モデルは、既存の契約やコミットメントがあるかどうかにかかわらず、すべてのお客様に適用されます。ただし、交渉済みの契約がある場合は、Unity のパートナーに問い合わせて、新しい価格モデルが請求にどのように影響するかを把握することをお勧めします。
従来の Analytics のデータに対しても課金されますか?
従来の Analytics から新しい UGS Analytics に移行されたデータは、MAU 課金にはカウントされません。
ただし、UGS Analytics SDK から UGS Analytics に送信されたデータはすべて課金の対象となります。お客様が UGS Analytics SDK をプロジェクトにインストールし、データの取り込みが開始されると、そのデータが MAU モデルに追加されて課金対象となります。
さらに、SQL データエクスプローラーを使用して、従来の Analytics からインポートされたデータに対してクエリを実行すると、公正使用上限にカウントされます。
利用している他の Unity サービスについてはどうなりますか?
UGS の製品ごとに、それぞれ独立した固有の課金単位があります。Analytics の MAU メーターは Analytics サービスに固有のものであり、他の UGS サービスの価格には影響しません。無料利用枠を超える Analytics の使用量は、請求書に明細項目として表示されます。