ユーザー獲得キャンペーンを実行すると、キャンペーンは入札を行って他のアプリに広告を表示します。これらのユーザー獲得の入札によって、インプレッションを獲得するためにキャンペーン予算からどれだけ支出するかが決まります。
入札に関する用語集
このドキュメントで使用されているユーザー獲得の入札に関する用語は以下のとおりです。
入札に関する用語 | 頭字語 | 定義 |
---|---|---|
インプレッション 1,000 回あたりの実効コスト | eCPM | 動画のコンバージョン率とインストール単価に基づいて計算されたインプレッション 1,000 回のコスト |
動画のコンバージョン率 | CVR | 広告を視聴したユーザーのうちアプリをインストールする率 |
インストール単価 | CPI | インストール 1 回を獲得するために消費したキャンペーン予算の額 |
インプレッション単価 | CPM | インプレッション 1,000 回の平均コスト |
目標インストール単価 | tCPM | 期待される動画のコンバージョン率に基づく、インプレッション 1,000 回の動的コスト。 |
Unity Ads は入札プラットフォームです。広告キャンペーンの露出は eCPM (実質的なインプレッション 1000 回あたりの単価) に基づきます。eCPM は、キャンペーンの CVR (インプレッションからインストールへの動画のコンバージョン率) と CPI (インストール単価) によって決まります。キャンペーンの eCPM が高いほど、露出が多くなります。
Unity のユーザー獲得では、キャンペーン目標に合わせたさまざまな入札戦略が提供されています。
Campaign goal (キャンペーン目標) | 入札戦略 |
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Installs (インストール) | Android のインストールキャンペーンの場合はインプレッション単価 (CPI) 入札、iOS のキャンペーンの場合は目標インストール単価 (tCPI) 入札です。 |
リテンション | 以下に基づく動的な自動入札: 基本入札額、最大入札額 |
Revenue | ROAS 目標に基づく動的な自動入札 |
イベントエンゲージメント | イベント単価 (CPE) 入札 |
インストール入札
以下のセクションでは、キャンペーンの種類ごとにインストール入札がどのように実行されるかを説明します。
インストールキャンペーンの CPI 入札と tCPI 入札
インストールキャンペーンの目標は常に、アプリのインストールをできるだけ多く獲得することですが、Android のインストールキャンペーンと iOS のインストールキャンペーンでは使用する入札モデルが異なります。これは、異なる課金モデルに従っているためです。
Android の CPI 入札
Android のキャンペーンでは、インストール単価 (CPI) 課金を使用します。CPI は、キャンペーンにアトリビュートするインストール 1 回ごとに、指定された入札価格を広告主に課金する価格モデルです。そのため、広告主はアトリビュートするインストールが 1 回発生したときに正確な入札価格を支払います。
iOS の tCPI 入札
iOS のキャンペーンでは、インプレッション単価 (CPM) 課金を使用します。CPM は、キャンペーンのインプレッション数に基づいて広告主に課金する価格モデルです。そのため、iOS のキャンペーンは目標インストール単価 (tCPI) 入札を使用します。広告主はインストール 1 回あたりの希望支払額を設定し、それを Unity が eCPM とクリエイティブのパフォーマンスに基づいて最適化します。
Unity の tCPI モデルは、従来の業界の CPM モデルとは若干異なります。従来の業界の CPM キャンペーンでは、広告主は、広告のインプレッション 1000 回につき事前に設定された金額 (ミル単価、CPM) を支払います。このモデルでは、キャンペーンのターゲティング基準に一致するすべてのユーザーに広告を配信し、各インプレッションに対して同じ金額を支払います。
Unity はアプリをインストールする可能性がより高いユーザーに広告を配信します。プレイヤーの潜在的な価値によって、支払う価格は動的に変化します。その価格は、インプレッションがインストールにつながる確率に基づいて決められます。このモデルを使用して、Unity は目標 CPI をもたらす可能性の高いインプレッションをターゲティングします。