プライバシーの同意とデータ API
Unity Ads には、データの収集と取り扱いに対するユーザーの同意を得るためのビルトインソリューションのほか、独自の同意フローを実装する場合にフラグを渡すための開発者向けの API が用意されています。Unity では、Unity の担当者が調整できる、プライバシーの同意に関わる 2 つのオプションを用意しています。
- Unity consent:パーソナライズ広告やゲームのパーソナライズと測定のためにユーザーのデータを使用することに、ユーザーが明示的に同意する必要があります。これはすべての開発者のデフォルト設定です。
- Developer consent:開発者が独自のまたはサードパーティ製の同意 API を使用して、ユーザーの同意を収集および管理できるようにします。この設定は Unity の担当者によって有効にされる必要があります。
Developer consent に関するベストプラクティス
Unity の担当者を通じて Developer consent を有効にした場合は、この情報が初期化の直後かつそのインプレッションとユーザーの地域ごとに全体として提供される必要があります。ある地域で必要とされる同意が提供されていない場合、Unity はそのユーザーが同意していないものと見なします。
例:あるユーザーが GDPR への同意が必要とされる欧州経済領域(EEA)にいるとします。プライバシー同意オプションとして Developer consent を選択しているものの、Unity の MetaData
API を介して true/false の値を明示的に提供しない場合、Unity はそのユーザーがアプリケーション全体で追跡することを許可していないものと見なします。
個人データを収集するには同意が必要であると法律によって定められている地域もあれば(GDPR や PIPL 規則など)、エンドユーザーへの通知とオプトアウトする設定が存在することが求められる地域もあります(CCPA 規則など)。ただし、同意とオプトアウトの要件はそれらのユースケースだけでなく、要求されるすべての地域に適用される必要があります。Unity の同意オプションを使用せずにこれらの API を使用することで、この同意をすべての地域に対して正しく提供することに自分が責任を持つことになります。地域ごとに異なるプライバシー同意設定を指定することはできません。
一般的に、ユーザーがプライバシー規則(GDPR、CCPA、PIPL など)に基づくデータの収集と取り扱いに同意しないまたはオプトアウトすると、そのユーザーに関して使用できるデータに制限がかかり、収益に影響が出る可能性があります。
注:開発者は独自の同意を実装する必要はありませんが、Developer consent を有効にすると、設定されたゲームに関しては Unity consent が表示されることが一切なくなります。
このセクションでは、開発者がユーザーに対して同意のステータスを提供することを許可する API クラスを紹介します。
内容
- COPPA への準拠
- PIPL への準拠
- GDPR への準拠
- CCPA への準拠
- Google Play のファミリーポリシーへの準拠
- カスタム年齢認証の実装
- Google Play のデータセーフティセクションに関する情報
- Apple のプライバシー調査に関する情報
ヒント:Apple の App Tracking Transparency への準拠に関する情報については、iOS 14 の技術統合に関するドキュメントを参照してください。